リトリートプログラムを始めます。
去年の秋、宿を始めました。
敷地に建つ古い納屋を整えて、
泊まってもらえるようになりました。
2階にあるお部屋は天井が少し低く、
山小屋か茶室のような空間です。
窓からは家並、山、柿の木を眺めることができ、
朝の光が入ってきます。
夜は静かで星や月がきれいです。
今はいろんな国の人が泊まりに来てくれています。
みなさん観光で豊島を訪れる方々ですが、
中には、
「ここでの時間は自分の求めていたものだった」
そんなふうに言ってくれる方もいて、
それはとても嬉しいです。
なぜならそれこそが宿を始めた動機だからです。
いつかリトリートをやりたい、
そう思ったのはおそらく10年以上前のこと。
ずっと胸にあったそのたねを、
ようやく形にして外に出す時が来ました。
リトリートの目的は、自分に還ること。
そのための時間と空間。
そのための工夫やしつらえ。
それをプログラムとして準備しています。
具体的には、
・ここに身をひたす
(日常から離れてしばらくの期間滞在する)
・ここで暮らしてみる
(島の暮らしを一緒にやってみる)
・無為な時間をすごす
(予定を決めずにその日の気分でただすごしてみる)
・自分を見つける
(セッションやワークを通じて自分を発見する)
・没頭する
(陶芸のできるスペースで製作する)
などを組み合わせていきます。
私は場を作っておき、
ガイドもしていきますが、
いちばんは、
その人が自分自身と過ごすこと。
自分自身に出会うこと。
自分になること。
そんなリトリートができたらと思っています。